『旅行で公共交通機関を使う』編、今回はブリュッセルの路面電車(トラム、Tram)の乗り方について詳しく説明していきます。
■観光に便利な路線は?
■トラム利用の注意事項は?
ブリュッセル市内を走るトラムを利用すれば、移動をしながら景色を楽しむことができます。ブリュッセルの中心地から住宅街、そして郊外まで路線は広がります。
旅行者にも、わかりやすくトラムの利用の仕方を説明します。そして観光しやすい路線、郊外の路線を紹介しています。トラムの窓から眺める景色は、旅のすてきな思い出になることと思います。
トラムに乗って観光!をおすすめします。
ブリュッセルの公共交通機関STIBの切符の種類と買い方は、こちらをどうぞ!
ブリュッセルの地下鉄の乗り方は、こちらをどうぞ!
ブリュッセルのバスの乗り方は、こちらをどうぞ!
トラムの乗車の仕方
トラムの停留所の見つけ方
トラムの停留所は、バス停と同じ看板です。『停留所名』、『バスの番号』と『行き先』が記されたポールが立っています。看板に『T』のマークが付いています。
切符について
MOBIBカード、またはチケット(紙の磁気カード)を使います。
モビブ ベーシック(MOBIB Basic)カード
『プラスチックの磁気カード』
チケット(Les Tickets Sans Contact)
紙の磁気カード
トラムの乗車時に運転手から、『チケット(紙の磁気カード)』を購入することができます。切符の種類は、1回券のみ。
■車内で購入すると、2.50€
■GO(券売機)で購入すると、2.10€
*車内で購入すると割高になります。車内では5ユーロ札か小銭(コイン)での支払いになり、高額紙幣では支払いができないのでご注意を。
STIBの切符の種類と買い方については、こちらをどうぞ!
トラムの停留場に着いたら
電子掲示板に、『バスの番号』『行き先』『待ち時間』が表示されています。
トラムが来たら
乗車するトラムが来たら、必ず『片手を上げて』乗る合図をします。合図をしない場合、降車客がいなければ、トラムは止まらず素通りしてしまうので、ご注意を!
トラムの乗り方
トラムは、3種類あります。
新型ⅠとⅡ、シルバーの車体&ブラウンのライン
左側が新型Ⅰ、右がⅡ
どの扉からも乗車できます。乗車のときは、緑の丸いボタンを押すと扉が開きます。
扉付近の赤い機械でMOBIBカード、またはチケット(紙の磁気カード)をタッチします。
運転手から『チケット(紙の磁気カード)』を購入するときは、前方から乗車します。
*ⅠとⅡの違いは、車体スタイルの新旧です。車両の長さ、冷房の有無が異なります。
旧型、黄色の車体とシルバーの車体&ブラウンのライン
どの扉からも乗車できます。乗車のときは、車体についている縦の緑のラインを押すと扉が開きます。
扉付近の赤い機械でMOBIBカード、またはチケット(紙の磁気カード)をタッチします。
運転手から『チケット(紙の磁気カード)』を購入するときは、前方から乗車します。
トラムの中
新型ⅠとⅡについては、停留所が表示されているモニタがあります。アナウンスもありますがフランス語とオランダ語になりますので、モニタで確認することをおすすめします。
旧型については、モニタが付いていないので、アナウンスを聞いて降車の確認が必要です。
トラムの降車の仕方
降車の停留場に到着する前に、青いボタンを押します。上部にランプが付いている扉が開きます。
降車のボタンを押すタイミングは、ひとつ前の停留所を過ぎたころ。乗車客がいない場合、停留所に到着する直前だと、遅すぎて停まってくれないことがあるのでご注意を!
観光におすすめなトラムの路線
93番トラム、中心地を走るトラム
スタード(Stade)⇔レグラン(Legrand)
『Route map』を開くと、93番の路線図があります。
93番トラム、見どころのある停留所
- コングレ(Congrès)・・・コングレ記念塔
- パーク(Park)・・・ブリュッセル公園
- ロワイヤル(Royale)・・・王立美術館、マグリット美術館、楽器博物館、ロイヤルパレス
- プチ サブロン(Petit sablon)・・・ノートルダム デュ サブロン教会、エグモン宮、プチサブロン広場
- ポウラエール(Poelaert)・・・最高裁判所(Palais de justice)
- ルイーズ(Louise)・・・エルメス、カルティエ、グッチ、ティファニーなどの高級ブランドの並ぶストリート
- ステファニー(Stéphanie)・・・アベニュー ルイーズ、ステファニー広場
- バイイ(Bailli)・・・バイイ通り
- レグラン(Legrand)・・・カンブルの森
3番・4番・32番トラム、南駅から中心地へ
3番 エスプラネード(Esplanade)⇔チャーチル(Churchill)
『Route map』を開くと、3番の路線図があります。
4番 北駅(Gare du Nord)⇔スタレ(Stalle(P))
『Route map』を開くと、4番の路線図があります。
4番・3番トラム、見どころのある停留所
- 南駅(Gare du Midi)・・・南駅
- ブルス(Bourse)・・・証券取引所
- ドゥ・ブルケール(De Brouckère)・・・世界遺産グランプラス、モネ劇場、ヌーヴ通り
- ロジェ(Rogier)・・・CITY2(シティドゥ)
- 北駅(Gare du nord)・・・北駅
南駅から北駅を結ぶ路線は、旅行者を狙ったスリの被害をとてもよく聞きます。駅やトラム内では荷物や貴重品の管理に十分気をつけてください!
8番トラム、ブリュッセル自由大学を抜けて郊外の住宅街へ
ルイーズ(Louise)⇔ロードベーク(Roodebeek)
『Route map』を開くと、8番の路線図があります。
8番トラム、見どころのある停留所
- ルイーズ(Louise)・・・エルメス、カルティエ、グッチ、ティファニーなどの高級ブランドの並ぶストリート
- ステファニー(Stéphanie)・・・アベニュー ルイーズ、ステファニー広場
- バイイ(Bailli)・・・バイイ通り
- レグラン(Legrand)・・・カンブルの森
- ブリュッセル自由大学(ULB)・・・大学
- エルマン ドゥブロー(Herrmann-Debroux)・・・メトロ5の駅
- ミュゼ ド トラム(Musée du tram)・・・トラム博物館、ウォルウェ公園
- パーク ド スルス(Parc des sources)・・・高級スーパーRob(ロブ)
- ロードベーク(Roodebeek)・・・メトロ1の駅、ウォルウェショッピングセンター
44番トラム、森を抜けて行く
モンゴメリー(Montgomery)⇔テルヴューレン駅(Tervuren station)
『Route map』を開くと、44番の路線図があります。
44番トラム、見どころのある停留所
- モンゴメリー(Montgomery)・・・メトロ1の駅
- レオポルト ドゥ(Leopold II)・・・ストックレー邸
- ミュゼ ド トラム(Musée du tram)・・・トラム博物館、ウォルウェ公園
- テルヴューレン駅(Tervuren station)・・・王立中央アフリカ博物館(Musée royal de l’Afrique Centrale)
時間があれば、トラムで往復するだけでも、のんびりとお散歩気分になれるおすすめの路線です。
トラム利用の注意事項
プレメトロの利用の方法
トラム(路面電車)でありながら、一部の路線で地下を走るトラムがあります。そのトラムをプレメトロといいます。
プレメトロの駅の見つけ方は、メトロと同じく『M』のマーク。
プレメトロの乗り降りは、メトロと同じく自動改札を利用します。
スリに注意
トラムの中で、スリの被害にあうケースはよくに聞きます。混雑したトラムは、とくに持ち物に注意を払って、目を離さないように気をつけてください。居眠りなどしないように!
切符の検札
トラムでも、たびたび切符の検札が行われます。
ブリュッセル市交通局員がトラムの中に入ってきて一人一人の切符を確認したり、トラムを降車したときに停留所や駅の改札付近で待ち構えてチェックされたりといったケースがあります。切符を持っていないと罰金が科せられます。
- 乗車の際は、必ず、MOBIBカード、またはチケット(紙の磁気カード)を赤い機械にタッチすること
- チケット(紙の磁気カード)は、使用の時間が過ぎても(1時間)もバスを降車するまで保管すること
旅行者であっても見逃されませんので切符の管理に気をつけてください。
ベルギー旅行で路面電車に乗るのまとめ
今回、説明したのは、『ブリュッセルでトラムの乗り方&使い方』でした。基本の使い方は、バスとほぼ一緒ですね。
トラムは、景色を楽しむことができます。とくに郊外を走るトラムは、走行距離も長く、のんびりと時間を感じることができます。
とくに、44番トラムはおすすめです。旅行の日程に余裕があって、観光プラスαを経験したいときにはグッドです。
ただし、どの路線でもトラムは現地の人たちの生活の足になっていますので、朝8時前後、夕方4時前後は通学ラッシュで混みます。混んでいる場合は、次のトラムにしたり、少し待つと空いているトラムが来たりしますので、余裕をもって行動することをおすすめします。