ベルギー旅行!免税でショッピングの仕方と空港での関税の手続き

なんだか手続きが大変そう・・・と思ってしまうのが、旅行先での免税手続き。しかし、バーゲンシーズンのショッピングやブランド品の購入を考えているなら、免税を使ってお買い物するのが、断然お得です。
先日、ベルギーに遊びに来た友人がいろいろなお店で、さっそうとタックスフリーの手続きをしていて、そんなにハードルの高いことではないのだと実感!
海外旅行するときには、こうした特典を上手に利用して、賢く買い物を楽しまなければソン!

■免税ってどういう制度?
■買い物したときにどうやって手続きすればいいの?
■空港での手続きは?
■どうやってキャッシュバックされるの?

今回は、免税の手続きについて詳しく説明します。

CONTENTS

免税について

免税とは、ここでは海外付加価値税の払い戻しのことをいいます。

EU加盟国では、VAT(Value Added Tax)という付加価値税があります。日本でいう消費税みたいなもので、国民の支払い義務があります。VATは品目によって軽減税率が異なり、日本に比べるととても高い税率になっています。

ベルギーのVATの標準税率は、21%
(食料品、非アルコール飲料、書籍、医薬品などの基本的必需品は6%の軽減税率)

VAT(付加価値税)は、旅行者がEU域内で何かを買って自分の国へ持ち帰って使う場合は、原則としてVATは課税されません。それは、VATは『消費される場所で発生する税』と定義されているため。EU圏内で買ったものを消費する場所が、たとえば日本であればEU圏外になるのでVATの課税対象外になるのです。

税込み金額で購入した商品を免税申告手続きをして、税金分の何%かが返金されるという仕組みです。

免税、ショッピングのステップ

『TAX FREE』免税店で買い物をする

まず、免税の対象ショップかどうか確認します。
免税店以外で買い物をした場合、VATの還付申請はできません。

免税の対象ショップは『TAX FREE』『VAT FREE』『TAX REFUND』のステッカーがお店の入り口やレジに貼られています。

最低購入金額以上の買い物をする

それぞれの国で、最低購入額が決められています。

ベルギーは、一店舗で125.01ユーロ以上の買い物が免税の対象

会計時に免税の申請をする

購入商品(125.01ユーロ以上)が決まったら、レジで会計のときに、

1.『タッスクフリー プリーズ(Tax free please)』と言う

2.パスポートを見せる

3.店員さんから、書類(Tax free form)をもらい、必要事項をアルファベットで記入する

  • PASSPORT NUMBER 『パスポート番号』
  • FULL NAME 『名前』
  • PERMANENT ADDRESS 『住所』
  • POST CODE 『郵便番号』
  • CITY 『都市』
  • COUNTRY 『国』
  • E-MAIL 『メールアドレス』
  • MOBILE NO (INCLUDE COUNTRY CODE) 『携帯電話番号』(国番号含む)
    日本の場合、+81

TAX refund会社はいくつかありますが、大手のグローバルブルー社について書類(Tax free form)の記入例を紹介します。

グローバルブルーの記入例(PDF)

4.お店の必要事項を記入してもらう

5.レシートを忘れずに添付してもらう

TAX refund会社によって、書類の様式は変わりますが、基本の記入事項は同じです。

混雑していたり、店員さんが忙しそうでも、気にせず申請してください。バーゲン中でも大丈夫です。現地の人たちは自分の依頼はきっちり主張しますので、躊躇せず申請してください!

商品は未開封、未使用のまま空港へ

注意しなければならないのは、VATの還付対象となるのは未開封、未使用の商品のみだということ。
お店によっては、袋にきっちりテープをはって商品を取り出せなくしていることもありますが、通常の買い物のようにさっと袋に入れるだけのお店もあります。

シュクル

たとえばバッグを購入して出国前に使ってしまったら、EU圏内での消費となります。
VTAの還付は受けられないので、ご注意を!

荷物をまとめるために、お店の袋から取り出してしまったりするのは、開封済みと誤解を招くこともありますので、避けた方がいいです。

空港での免税手続き

免税の手続きはEU加盟国を出るときの最後の空港で行います。
『手荷物にして機内持ち込み』にするか、『スーツケースなどに入れて預け荷物』にするかによって、免税手続きする場所が異なりますので、詳しく説明していきます。

『空港での関税手続きの必要書類』
■パスポート
■航空券
■免税書類
■レシート
■商品

1.ブリュッセルから直行便、またはEU加盟国以外で乗り継いで日本に帰る場合

EUの最終国になるので、ベルギーで関税手続きをして、税関スタンプをもらう必要があります。

スーツケースなどに入れて預け荷物にする場合

  1. 空港に着いたら、航空会社のカウンターでチェックイン。預け荷物の中に免税品が入っていることを伝えます。預け荷物のタグをつけてもらいます。
  2. チェックイン後、搭乗券を受け取り、購入品が入ったスーツケースを持って、関税手続きをするために『税関カウンター』へ行きます。

預け荷物にする場合、関税手続きは、出国ゲート通過前に行うことが必要です!

出国ゲート通過前の税関カウンターは、出発ロビーの中央近くにCustoms – Douane Zoll『VAT Refund』があります。

★免税手続きの仕方★

1.『税関カウンター』購入商品と必要書類を見せて、書類に税関スタンプをもらいます。
預け荷物をチェックインしたカウンターに再度持って行きます。もしくは預け荷物は、そのまま税関カウンターに預けます。

2.『払い戻しカウンター』返金方法を選択します。

  • 現金(ユーロ)の場合、Travelexカウンターで税関スタンプをもらったTax free formパスポートを見せて、還付金を受け取ります
    *TAX refund会社によっては、Travelexカウンターで取り扱いのない会社もあります。その場合は、クレジットカードの払い戻しの選択になります。
  • クレジットカード払い戻しの場合、書類を専用の封筒に入れて、投函箱に投函します。払い戻しは約1~2か月後

日本円で返金希望の場合、帰国後に日本で手続きできます。

手荷物として機内持ち込みする場合

出国ゲート通過後、セキュリティーチェックを過ぎ、『Customs – Douane Zoll VAT /Tax  Refund』の案内板に沿って、しばらく進むと税関カウンターがあります。

『★免税手続きの仕方★』は、上記の『スーツケースなどに入れて預け荷物にする場合』と同じ

シュクル
シュクル

なぜ、『手荷物』『預入荷物』と別々に免税手続きをするのかというと、本人が必ずEU圏外の国に持ち帰って使用するというルールだからです。免税手続き後に、現地の人に譲ったりできないようにするためです。

2.ブリュッセルからEU加盟国で乗り継いで日本に帰る場合

スーツケースなどに入れて預け荷物にする場合

この場合、乗り継ぎ空港で荷物を受け取らない場合、ベルギーの空港で免税手続きをすることになります。
やり方は、『直行便、またはEU加盟国以外を経由して日本に帰る場合』の預け荷物にする場合と同じです。

税関カウンターで、荷物は乗り継ぎ空港で受け取らないことを説明します。係員によって対応が異なる場合もあります。万が一『ここでは免税手続きができないので、EUの最終国の空港で行うように』といわれた場合は、対象商品を預け荷物から出して、手荷物として機内持ち込み、乗り継ぎ空港で免税手続きをすることになります。

EU最終国の空港の税関カウンターで、購入品の提示を求められる可能性があり、そのときに購入品をスーツケースの中に入れて預け荷物にしていたら、見せることができず、免税対象外として税関スタンプがもらえないことがあります。

手荷物として機内持ち込みする場合

ベルギーでは手続きせず、そのまま機内に持ち込みます。
EU最終国となる乗り継ぎ空港の免税カウンターで手続きをします。★免税手続きの仕方★』は同じです。

日本に戻ってから返金手続きをする場合

帰国してから、日本で払い戻しの手続きをすることができます。

到着した空港に、グローバルブルーなど会社ごとの専用ポストがある場合は、専用の封筒に必要書類を同封して投函できます。そのときに必ずなくてはならないのが、ヨーロッパの空港で押してもらった『税関スタンプ』
このスタンプがない場合は、払い戻しができないので、ご注意を!必ず、帰国前にEU域内の税関カウンター『税関スタンプ』をもらうことをお忘れなく!

還付金の受け取り方法

●クレジットカードの口座に入金
*口座番号を記載する

●小切手の郵送
*郵送先の住所を記載する

空港に専用ポストがない場合は、TAX refund会社宛に切手を貼って郵送します。

おもなTAX refund会社

免税でショッピングの仕方と空港での関税の手続きのまとめ

シュクル

今回は、ベルギー旅行のときに免税でショッピングする方法と手続きについて紹介しました。

ルールやシステムは、どんどん変わりますので、最新の情報を確認してくださいね。きっとペーパーレスになって電子化が進み、もっと簡単になっていくことと思います。
パリのシャルル ド ゴール空港では、免税手続きがすんでいるか確認できるPABLO(税金還付手続き機)という機械があったり、イタリアでショッピングの情報が電子化されて電子スタンプだったりしています。

現状、ベルギーでは今まで通りのやり方です。空港で免税手続きする場合は、混雑して行列ができているときもありますので、時間に余裕をもって空港に到着してください。

ベルギーのルールが変更になったらこのサイトから情報発信します!

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