ユネスコ無形文化遺産ブリュッセルのお祭りオメガング(Ommegang)

ブリュッセルで行われる伝統の祭典『オメガング(Ommegang)』が、2019年12月ユネスコ無形文化遺産として新たに登録されました。

16世紀から続くベルキーの伝統行事。今回は、『オメガング』について紹介します。

■オメガングってどんなお祭り?
■オメガングの見どころは?
CONTENTS

オメガングってどんなお祭り?

[PROUDPARTNER] L’ #ommegang a été reconnu patrimoine culturel immatériel de l’ #UNESCO. Une belle consécration pour cette procession folklorique qui rassemble chaque année des milliers de spectateurs sur la Grand-Place de #Bruxelles. Bravo à la super équipe ! @LotNat_Belgique pic.twitter.com/H04feiinJQ

— Loterie Nationale (@LotNat_Belgique) 2019年12月12日


1549年にハプスブルグ家の血を引く、神聖ローマ帝国の皇帝カール五世がブリュッセルを訪問し、息子であり後継者であるフィリップ二世のお披露目と臣従の儀式が行われたときの歓迎パレードを再現したお祭り

2020年オメガング情報

オメガングの開催時期

毎年7月の第1水曜日、金曜日の2日間

2020年は7月1日(水)、7月3日(金)

スペクタクル(ショー)

場所:グランプラス

時間:20:45から
*2時間半前後

観覧席の事前予約が必要
予約は、Ticketmaster
3つのエリアに分かれていて、それぞれ値段が異なります。

当日、スペクタクルが始まるとグランプラスは通行止めになり、チケットを持っていないと入場できなくなります。

オメガングの見どころ

夏のベルギーは午後9時でも昼間のように明るく太陽が昇っています。

ファンファーレが鳴り響き、音楽が始まると壮大なスペクタクルの開始です。
ブリュッセルの旗を先頭に、中世の衣装に身をまとった王侯貴族や王妃、王女たちに続いて皇帝カール五世とフィリップ二世が登場すると会場から大きな拍手喝采が起こります。
グランプラスに現れた騎士、司祭、ギルド職人、道化師たちは総勢1200人。その中には本当のベルギー貴族の末裔たちも参加しています。

  • 馬に乗った騎士のパレード
  • 農民たちのダンス
  • とても高い竹馬に乗った青年たちの騎馬戦
  • 大きな旗の華麗なパフォーマンス
  • バンシュのカーニバル『ジル』の登場

などなど、スペクタクルは盛り上がり、日が暮れるとグランプラスがライトアップされます。
フィナーレは花火があがります。

オメガングビールタルト オ リ(Tarte au riz)が観客に配られます。

オメガングのイベント

パレード(Défilé du Cortège de l’Ommegang)

グランプラスで行われるスペクタクルの前に、中世の衣装を身にまとった演者たちのパレードがあります。

王宮(Park Royal)からスタートして、サブロン(Sablon)を経由し、約2キロの道のりを行進してグランプラスに到着します。

日程は、スペクタクルと同じ。
2020年7月1日(水)、7月3日(金)

自由に沿道から見学することができます。

クロスボウ シューティングの試合(Concours de tir des arbalétriers)

  • 場所:グラン サブロン広場(Grand sablon)
  • 日程:2020年7月1日(水)、7月3日(金)
  • 時間:19:20から
  • 見学無料

クロスボウ シューティングの試合もオメガングのパレードの見せ場のひとつ。
セレモニーの後、パレードは『ノートルダム・デュ・サブロン教会』に行き、グランプラスに向かいます。

ルネサンス ビレッジ(Renaissance village)

  • 場所:ブリュッセル公園(Parc Royal de Bruxelles)の王宮の前
  • 日程:2020年7月1日(水)~4日(土)
  • 時間:12:00~21:00
  • 入場無料

ブリュッセル公園に中世の村が再現されていて、馬に乗った騎士団の戦いや試合を見たり、子どもが体験できるイベントがたくさん。
中世のマーケットやアートクラフトのマーケットなどのお店も。
オメガングビールを飲めるスタンドや食事のできるスペースもあります。

オメガングの始まり

もともとはベルギーだけでなくヨーロッパで古くから行われてきたキリスト教にまつわる行進。
ベルギー国内でもフランダース地方の各地で『オメガング』のお祭りが開催されています。

ブリュッセルのオメガングは、14世紀に聖母マリア像がまつられたノートルダム デュ サブロン教会のまわりを行進したことが起源とされています。
現在のオメガングのパレードでも、うやうやしく聖母マリア像が運ばれます。
ベルギー100周年の1930年を記念してこのセレモニーをオメガングで再現したことから始まり、後に、1549年、皇帝カール五世と後継者のフィリップ二世がブリュッセルを訪問したときの歓迎のセレモニーを再現するという現在のスタイルになりました。

おまけのオメガング情報

2016年、ベルギーと日本の友好150周年を記念して、オメガング主催団体は日本を招待国にしました。
2016年のオメガングのスペクタクルで、中世ヨーロッパの貴族たちに囲まれて、日本の16世紀当時、戦国時代の衣装を身につけたグループも参加しました。皇帝カール5世と日本の武士とお姫さまのサプライズ共演は、観客席から大きな声援があがりました。

ユネスコ無形文化遺産ブリュッセルのお祭りオメガングのまとめ

シュクル

2019年のユネスコ無形文化遺産に選ばれたブリュッセルの『オメガング』を紹介しました。
グランプラスで、繰り広げられるスペクタクルは迫力があり、感動します。まるで中世にタイムスリップしてしまったかのような時間を過ごすことができます。
7月の限られた日程ですが、もしこの時期にベルギー旅行を計画していたら、ぜひ予定に入れることをおすすめします。
ユネスコ無形文化遺産に選ばれたので、もしかしたら例年以上に注目をあびるイベントかも!

2020年のスペクタクルは、7月1日(水)と7月3日(金)の二日開催されます。
なぜ、一日あいて水曜日と金曜日なのか・・・?
それは、オメガングは雨天決行のため、雨で衣装が濡れた場合の乾かす日を一日とってあるからです。
演者は雨が降っても傘をさしたりしないのです。なんと眼鏡や時計、そしてスマホも身につけず、16世紀の世界そのままを再現しています!

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