Marché de Noël
ヨーロッパで最高に盛り上がるイベント、クリスマスマーケットのシーズンがやってきます。この季節になると家や部屋を飾ったり、プレゼントを用意したり、クリスマスディナーを考えたり、みんながわくわくした気分になります。長くて暗く寒い冬を乗り越える大切なイベントです。
クリスマスマーケットとともに12月の凍えたヨーロッパの街を旅するのもまた素敵な思い出になることと思います。派手できらびやかな日本のクリスマスとは違った雰囲気を楽しむことができるはず。ベルギーのクリスマスマーケットの特徴は年が明けても開催されていることです。2020年は1月5日(日)までのところが多いようです。楽しみが少し長く続きますね。
ヨーロピアン・ベスト・ディスティネーション(European Best Destinations)で『ヨーロッパの人気クリスマスマーケット』が発表されました。2018年のクリスマスシーズンに世界各国の旅行者がオンライン投票した結果、ブリュッセルがベスト7に選ばれました。
ヨーロピアン・ベスト・デスティネーションはヨーロッパの文化と観光を促進するために作られた組織で、さまざまなヨーロッパの観光地の紹介、人気ランキングを行っています。
そんなブリュッセルのクリスマスマーケットをエンジョイしてください!
■どんなイベントがあるの?
■冬のヨーロッパで注意することは?
ブリュッセルのクリスマスマーケットの場所
ブリュッセル中心部のクリスマスマーケットはグランプラスを起点にコンパクトで回りやすいのが特徴です。
ドゥ・ブルケール広場(Place De Brouckère)
2019年は、モネ劇場の前からドゥ・ブルケール広場に移動してクリスマスマーケットが広がっています。クリスマス用品やお土産屋さんだけでなく、飲食店も充実しています。
時間 12時~22時 12月24日と12月31日は18時まで
場所 最寄りの地下鉄の駅は『De Brouckère』
ブリュッセル証券取引所(Bourse de Bruxelles)
グランプラスから徒歩5分くらいのところにあるブリュッセル証券取引所。その建物を囲んだ通りにおとぎ話にででくるの小屋のようなお店がずらりと並びます。オーナメント、スノーボールなどのクリスマス用品はもちろん、お土産にぴったりの雑貨や小物のお店もたくさんあります。小腹がすいたらワッフルやフリットの屋台で食欲を満たすこともできます。ベルギー伝統の砂糖菓子キュベルドン(Cuberdon)もお試しを!
時間 12時~22時 12月24日と12月31日は18時まで
場所 最寄りの地下鉄の駅は『De Brouckère』
サン・カトリーヌ教会(Église Sainte-Catherine)
時間 12時~22時 12月24日と12月31日は18時まで
場所 最寄りの地下鉄の駅は『Sainte-Catherine』
ブリュッセルのクリスマスイベント
このシーズンだけに行われる特別なイベントが各地でいろいろあります。その中でも代表的なものを紹介します。
グランプラス 音と光のショー(プロジェクションマッピング)
グランプラスの真ん中に大きなツリーが飾られます。そしてイエス・キリストの生誕の場面を再現したクレッシュを見ることができます。中には人形が並べてあります。
夜には毎年恒例のプロジェクションマッピングがあります。市庁舎をはじめグランプラス周辺の建物に幻想的な光が映し出されたショーを音楽と共に楽しむことができます。毎年テーマがあり、華やいだ雰囲気にしてくれます。世界遺産『グランプラス』を彩る夜の光の美しさは圧巻です。これだけでも見る価値アリです。
時間 月曜日~木曜日 17:00~22:00 毎時間 8分間のショー
金曜日~日曜日 17:00~22:30 毎30分 8分間のショー
場所 最寄りの地下鉄の駅は『Gare Central』徒歩5分ほど。『De Brouckère』徒歩5分ほど。
スケートリンク ドゥ・ブルケール広場(Place De Brouckère)
グランプラスから徒歩5分。ショッピングエリアのど真ん中、ドゥ・ブルケール広場にクリスマスシーズンに限り屋外スケートリンクが設営されます。例年はモネ劇場の前だったのが、今年はドゥ・ブルケール広場に変わりました。
昼だけでなく夜もスケートが楽しめます。スケートリンクの周辺にもクリスマスマーケットのお店があります。飲食店が多く、テーブル席のある屋台では休憩を兼ねてお腹を満たすこともできます。
近くにユニクロがあるので防寒対策など、いざというときの買物も安心してできます。
時間 12時~22時
場所 最寄りの地下鉄の駅は『De Brouckère』
冬のヨーロッパで注意すべきこと
せっかくのヨーロッパ旅行、素敵な思い出をたくさん持ち帰ってほしいと思います。ただ、ここは外国なので気をつけることがいくつかあります。ちょっとした気配りと事前情報でトラブルが回避でき、きっとよい印象の旅行になるはず。クリスマスシーズンを楽しく過ごしてもらうためのアドバイスです。
12月の気候と服装
気候
ブリュッセルは雪が降っても積もることはあまりありません。ただし年に数回、大雪で交通網がマヒするなんてこともありますので、天気予報のチェックを忘れずに。
12月のブリュッセルの最高気温は6℃前後、最低気温2℃前後。他のヨーロッパの国と比較すれば、それほど寒さは厳しくはありませんが、16時30分前後には日没になり、そこからぐっと寒さが増します。
服装
フード付きのダウンコートがおすすめです。小雨や小雪が降ったとき、傘をささずにフードで対応できます。ブーツは本格的に防寒対策されたものがグッド。道が凍る場合もありますのでUGGやホーキンス、ティンバーランドなど歩きやすく滑りづらいブーツがおすすめ。石畳の道は足もとから冷えるのでスニーカーはNGです。
手袋、マフラーはもちろんのこと、毛糸の帽子も必須です。ニット帽をかぶっていると体感温度が変わります。
トイレ事情
ショッピングや食べ歩きで困るのがトイレ探し。寒さが増すと余計に心配になるものです。地下鉄の駅やショッピングモールで気軽に・・・なんてことができません。まずは食事をとったカフェやレストランですませることがポイント。
ショッピングの途中のときは、カフェでトイレを利用することもできますが、有料(30~50セント)だったり、飲食しなければならない(レシートにトイレに入れる番号が印刷されている)場合があります。
クリスマスマーケットには仮設の有料トイレ(50セント)があります。
- ブリュッセル証券取引所
- サン・カトリーヌ教会
- ドゥ・ブルケール広場
トイレを見かけたら、まめに行っておくことをおすすめします。
クリスマス、年末年始のお店の営業時間
- 12月24日は営業時間が短縮されるお店、レストランが多いのでご注意を。
- 12月25日は祝日のため休業するお店があります。
- 12月31日は営業時間が短縮されるお店、レストランが多いのでご注意を。
- 1月1日は祝日のため休業するお店があります。
- 1月2日は通常営業。
美術館、博物館は、12月25日、1月1日は休館になることが多いので事前に確認が必要です。
盗難について
ブリュッセルはスリ、ひったくり、置き引きといった犯罪の被害が少なくありません。とくに日本人は現金を持っているというイメージがあるので、ちょっとスキを見せると犯罪者に狙われることがあります。外国であるということを忘れず常に緊張感を持ち、身の回りに注意してください。
注意のポイント
- リュックサックに貴重品を入れない。バッグは体の前の見える位置で持つ。
- 野外でお札の入ったお財布の出し入れを控える。小銭入れを使用する。
クリスマスマーケットでは現金払いが多い。購入したものによるが高額紙幣で支払うと、『おつりがない』と断られてしまうこともあるので、できるだけ小銭を準備する。 - カフェやレストランで貴重品の入ったバッグから目を離さない。絶対に椅子やテーブルに置いたまま席を離れない。
- スマホをテーブルに置いたままにしたり、ポケットに入れたままにしない。とくに新しい機種のiPhoneはひったくりに狙われやすい。
テロについて
クリスマスマーケットなど大勢の人が集まる場所やイベント会場では、今もテロの警戒がされています。旅行者であっても油断することなく、常にその場の雰囲気に注意して、いつ不測の事態が発生してもおかしくないという意識を持って行動することが大切です。不審物、不審者を見かけたらすみやかにその場を離れてください。
外務省からの最新の海外安全情報を日本語で受信できる『旅レジ』という無料配信サービスがあります。渡航が決まったら登録することをおすすめします。
まとめ、クリスマスマーケット&ショッピングの楽しみ方
冬のヨーロッパ旅行は空気が凍ったように体の芯まで冷え込みますが、モノトーンのようにかすんだ風景を楽しめるのはこの時期だけです。クリスマスマーケットやイベントだけでなく、ショッピングも充実しています。
■ベルギーのバーゲンは1月。
12月はクリスマスセールを行うショップも多く、2着買うと割引なんていうセールもあるかも。
■ショコラトリーは毎年クリスマスバージョンのチョコレートを発表します。そしてパティスリーにはこの季節限定のブッシュ・ド・ノエルも。ギャルリー・サンチュベールやサブロンをウィンドーショッピングするだけでも楽しめます。
■気軽に利用できるおすすめカフェは『Exki(エクスキ)』。目印は緑の看板ににんじんのついたロゴ。セルフサービスのオーガニックカフェで、いたるところで見つけることができます。パンやケーキ、サンドイッチ、キッシュ、スープなど食べ物もいろいろ選べ、美味しいコーヒーもいただけます。値段が変わるので、必ずレジのときに『テイクアウト』か『店内で食べていくか』聞かれます。コーヒーを頼んだ場合、レジのところに置いてある紙パックの牛乳を自分で入れます。ミルクが欲しい人だけセルフで入れるシステムはエコロジーを意識した取り組みです。
ちょっとトイレ休憩でコーヒーブレイクなんてときもグッドなカフェです。
Joyeux Noël!