ベルギー旅行で地元のスーパーマーケットに入ると、まず圧倒されるのが乳製品の品揃え!
中でもチーズのラインナップと価格にびっくりするのではないでしょうか。チーズ好きにはたまらない光景です。
ベルギーやフランスでチーズといえば、ナチュラルチーズのこと。
店頭に並んでいるあいだも発酵が続き、時間とともに熟成が進みます。保存状態によっても風味が変わり、その変化を楽しむのがチーズ通にはたまらないポイントです。
街にはチーズ専門店(Fromagerie、フロマジュリー)があり、マルシェには必ずチーズ専門の屋台が出ています。フロマージュ(Fromage)はベルギー人には、なくてはならない食材です。
- どんな種類があるの?
- おすすめのチーズは?
- ベルギーならではのチーズは?
今回はナチュラルチーズについて紹介します。
おなじみのチーズから、ちょっと珍しいチーズまで!ビールにあうチーズも!
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フレッシュチーズ
成熟前のナチュラルチーズ。まったく熟成させないものか、チーズ工程の初期段階でできた軽く熟成させたものがあります。
- チーズ独特のクセがあまりなく、食べやすい
- 水分を多く含んでいて、柔らかい
- やや酸味があり、さわやかな風味
- そのまま食べてもおいしい。加熱調理やお菓子作りにも
フレッシュチーズの種類
- モッツァレラ(Mozzarella)
- リコッタ(Ricotta)
- マスカルポーネ(Mascarpone)
- フェタ(Feta)
- フロマージュ ブラン(Fromages blancs)
ハード、セミハードチーズ
圧力をかけて水分を減らしたり、除去したりして固めたチーズ。ゆっくり熟成させるため、セミハードタイプの熟成期間は半年前後から、1年程度。ハードタイプで長いものは5年ほど熟成させることも!そのため、味の変化がしづらく、日持ちもするので、食べやすく保存のしやすいチーズです。
- クセが少なく、マイルドで食べやすいチーズが多い
- ハードタイプは、濃厚。コク深い風味
- そのまま食べてもおいしい。パスタをはじめ、いろいろな料理に合う
セミハードチーズの種類
- ゴーダ(Gouda)
- フォンティナ(Fontine)
- マリボー(Maribo)
- サン ネクテール(Saint-nectaire)
ハードチーズの種類
- チェダー(Cheddar)
- エメンタール(Emmental )
- パルミジャーノ レッジャーノ(Parmigiano Reggiano)
- ラクレット(Raclette )
- コンテ(Comté)
- ペコリーノ(Pecorino)
- ミモレット(Mimolette)
- グリュイエール(Gruyère)
白カビチーズ
表面に白カビを植えつけ熟成させたチーズ。熟成が進むと中のチーズが柔らかくなります。時間とともに味や香りが変化し、風味を楽しむことができます。食べごろを過ぎると、きつい臭いがして酸味が強くなります。
- クリ―ミーでマイルド
- チーズ独特のクセはやや感じられる
- そのまま食べても美味しい。フルーツとも相性がいい
- 賞味期限が短め。熟成が進むので好みの食べごろを逃さないように!
白カビチーズの種類
- カマンベール(Camembert )
- ブリー(Brie)
- クロミエ(Coulommiers)
チーズの皮の部分、周りの白カビは食べられます。
熟成が進むと風味が強くなるので、お好みで。
青カビチーズ
乳の水分をなくし固めたチーズの中に青カビを植えつけ熟成させたチーズ。ブルーチーズとも呼ばれます。繁殖される青カビはチーズの種類ごとにそれぞれ異なります。チーズ通の人におすすめ。
- 独特の香りが強い
- チーズ独特のクセが強い
- 濃厚な味わい。塩味が強い
- ワインに合う
青カビチーズの種類
- ゴルゴンゾーラ(Gorgonzola)
- ロックフォール(Roquefort)
- スティルトン(Stilton)
シェーブルチーズ
ヤギの乳を原料にしたチーズ。そのまま熟成させたもの、白カビを表面に植えつけたもの、表面に木炭粉をまぶしたものなどいろいろなタイプがあります。もろくて崩れやすく、成型するのが難しいため、筒形のものや丸い形、ピラミッドのような形をしたものなどがあります。
- 柔らかい
- ヤギ乳独特の風味がありコクが深く、クセが強い
- パサパサとした食感で形が崩れやすい
シェーブルチーズの種類
- ヴァランセ(Valençay)
- セル シュール シェール(Selles sur cher)
- プリニー サン ピエール(Pouligny saint pierre)
ベルギーならではのチーズ
ベルギービール代表のひとつ、トラピストビール。同じ銘柄でチーズも作られていることはご存じですか?トラピストビールといっしょに、ぜひ試してみてください。
- オルヴァル(ORVAL)・・・修道院内に工房があり、唯一『トラピストマーク』を付けられる銘柄
- シメイ(Chimay)
- ウェストマール (Westmalle)
おすすめナチュラルチーズのまとめ
フランス、ベルギーのおすすめナチュラルチーズを紹介しました。
ベルギーやフランスのコースでは、『前菜→メインディッシュ→チーズ→デザート』というように、デザートの前に、チーズの盛り合わせが出てきます。日本人の私たちからすると、メインディッシュも食べてお腹いっぱいなのに!という気分なのですが、ベルギー人にしてみれば、チーズとデザートは別腹!というところでしょうか。
チーズ好きの方はもちろん、チーズ初心者の方も、旅行に来た際にはぜひ試してみてください。バゲットと食べるだけでも美味しさが伝わります。