フランス旅行の上級者なら、アルザス地方のコルマールの旅をおすすめします。アルザスワイン街道の中間地点のこの街はドイツとの国境の地。フランスとドイツの文化が交差する美しい街並みに心が奪われるはず。ジブリの世界観も感じられるコルマールの観光ポイントを紹介します。
■パリからコルマールへの行き方は?
■観光のポイントは?
⇒ハウルの動く城のモデルとなった建物は?
■何を食べる?
■お土産&名物は?
今年の秋、コルマールを実際に訪れた私が魅力をお伝えします。旅行先をどこにしようかな?と思ったときの参考になれば嬉しいです。
コルマールについて
フランスの東部のアルザス地方にあるコルマール。ドイツの国境の近くに位置する小さくてかわいらしい街です。街並みはドイツ建築のコロンバージュという木組みの建物と石畳が広がり、ロマンチックで美しい中世の時代を感じることができます。
パステルを基調としたカラフルな家々は、街を彩る象徴としてツーリストを魅了します。
ジブリの『ハウルの動く城』モデルとなった街としても有名です。
コルマールへのアクセス
パリからコルマールへ
- パリの東駅(Gare de l’Est)→コルマール(Colmar)直通。TGV(高速鉄道)で約2時間半
- パリの東駅(Gare de l’Est)→TGVでストラスブール(Strasbourg)→TER(急行)でコルマール(Colmar)約3時間から3時間半
TGVの価格は、曜日や時間帯によって価格がかなり変わります。予約のタイミングによってお得なプライスも!
コルマール駅から街の中心地まで
コルマールの駅から中心部、旧市街までは歩いて約15分。
寒い季節や到着時刻が遅くなったときは、タクシーで移動することも!
観光案内所は、旧市街の北側、ウンターリンデン美術館の向かいにあります。
コルマール観光のポイント
マルティーユ ド ラ レジスタンス広場(Place des Martyrs de la Resistance)
街の中心であるマルティーユ ド ラ レジスタンス広場(Place des Martyrs de la Resistance)には、モノプリ、プチトラムの発着所などがあり、観光のスタート地点にするにはピッタリな場所です。
『美女と野獣』のモデルにもなったコルマールの旧市街。ロマンチックで絵になる建物や街並みは見ごたえがたっぷり。パティスリーやチョコレートショップ、カフェ、レストランなどもたくさんあり、かわいいお土産屋さんも。時間をかけて探索してみてください!
プチ トラン(Petit train)と呼ばれる観光列車風の車が街の中を走ります。主要個所を効率よく回れるので利用するのもいいかも。
ウンターリンデン美術館(Musee d’Unterlinden)
かつてドミニコ派修道院だった建物を改修した美術館。
ドイツ人画家グリューネヴァルトの作品『イーゼンハイム祭壇画』という、有名なキリストの絵が展示してあります。絵画の持つ圧倒的な存在感と威厳を感じることができることと思います。
アドレス:1 rue d’Unterlinden 68000 Colmar
頭の家(La maison des têtes)
ウンターリンデン美術館の近くにあるホテル兼レストラン。
見どころは、外観に注目!よくよく見ると窓枠に105個の小さな顔の彫刻が飾られています。
ルネッサンス様式の建物で1609年に建てられ、頭の家(La maison des têtes)と呼ばれています。
5つ星の高級ホテルとGirardinはミシュランの星付きレストラン。
アドレス:19 rue des tetes 68000 Colmar
プフィスタの家(Maison pfister)
1537年に帽子屋ルドヴィヒ・シェラーによって建てられた八角形の塔。特徴的なうろこの形をした屋根は、アルザスの伝統建築。
この建物プフィスタの家(Maison pfister)が『ハウルの動く城』のソフィーの帽子屋さんのモデルとなった建物です。
通りを歩いていると、ぱっと目に飛び込む印象的な建物なので、見逃すことはないはずです。
『ハウルの動く城』では、ハウルとソフィーがコルマールの街の中やプフィスタの家の周辺を走り抜けていくシーンがあります。映画のシーンとコルマールの街の風景を照らし合わせて思いを巡らすのもいいものです。
アドレス:11 rue des Marchands 68000 Colmar
バルトルディ美術館(Musee bartholdi)
独立100周年を記念してフランスがアメリカ合衆国へ贈った『自由の女神』。
その『自由の女神』の作者であるフレデリック バルトルディはコルマール出身。バルトルディの彫刻、絵画など主要作品が展示されていて、自由の女神像の模型、デッサンなど多数保存されています。
アドレス:30 rue des Marchands 68000 Colmar
旧税関(Ancienne douane)
旧市街の中心、アンシエンヌ・デュアンヌ広場に面した場所にある旧税関。広場にはシュウェンディの噴水があり、自由の女神の作者フレデリック バルトルディが作った像があります。
15世紀に建てられた旧税関の建物は、屋根に特徴がありアルザス伝統の格子模様が見られます。2階の窓には季節の飾り付けがされていて、かわいらしい雰囲気でもあります。
アドレス:Place de l’Ancienne Doaune 68000 Colmar
プティット・ヴニーズ(Petite Venise)
運河沿いにかわいらしいカラフルな家並みを見ることができます。春夏には咲きほころぶ花々を楽しむことも!ゴンドラに乗って運河観光をすることもできます。川沿いにはテラス付きのレストランも。人気の撮影スポットです。
アドレス:Petite venise 6800 Colmar
魚市場河岸通り(Quai de la poissonnerie)
昔魚市場があったところ。運河沿いに美しいコロンバージュ建築が立ち並び、撮影するのにぴったりなスポット。
大きなマーケットもあり、野菜やお肉、チーズ、サラミ、ジャムなど地元の食材を垣間見ることができます。
アドレス:Quai de la poissonnerie 68000 Colmar
コルマールで食事
シュークルート(Choucroute)
シュークルートとは、千切りにしたキャベツを香辛料といっしょに塩漬けして発酵させた、酸味の効いたもの。
キャベツに添えられるのが、蒸し焼きにしたいろいろなソーセージやベーコン、豚肉、そしてじゃがいも。本場の味を試してみる価値アリ!
タルト フランベ(Tarte flambée)
薄い生地にクリームチーズをぬって、細切れベーコンや玉ねぎをのせて釜で焼いたもの。見た目は薄い生地のピザのようですが、まったく別物。軽い食感と、クリームチーズか特徴的。おやつか軽いランチにぴったり。具のバリエーションはチーズや野菜を選んだりできます。お店によってオリジナルのトッピングもあります。
地元の人たちも気軽に食べるローカルフードなので、大体10ユーロ以下が相場。トッピングにもよりますが、15ユーロ以上ならツーリスト価格かもしれないので、レストランの前に貼ってあるメニューのチェックをおすすめします。安くても美味しいお店はいっぱいあります!
アルザス地方のチーズ、マンステール(Munster)をトッピングしたタルト フランベ。チーズ好きにはたまらない独特の強い匂いです。(鼻が曲がりそうでした!)
コルマールの焼き菓子&お土産
プレッツェル(Brezel)
パン屋さんで売っている大きいプレッツェル。
大粒の岩塩の効いたもの、甘い砂糖がけのもの、シナモンシュガーがかかっているものなどアレンジもいろいろ。小腹の空いたときのおやつにおすすめ。
クグロフ(Kugelhopf)
ケーキというよりも、パン菓子といった印象。発酵した生地にレーズンや湯むきのアーモンドを入れて焼いたものが一般的。粉糖だけがまぶされているシンプルで素朴なものがおすすめ。日持ちもするのでお土産にもぴったりな焼き菓子!
パン・デピス(Pain d’épices)
アルザス地方の名物。シナモンやジンジャー、アニスなど数種類のスパイスをふんだんに使った焼き菓子。香辛料がきいてクセのある味が特徴です。
焼マカロン
ココナッツ入りの焼き菓子。チョコレート、オレンンジ、ピスタチオなどのフレーバーがあります。少しだけ温めて食べると美味しい素朴なお菓子。
クリスティーヌ・フェルベールのジャム
日本の百貨店でも取り扱いのある有名なコンフィチュール
ジャムのレシピ本も発売されていてとても人気があります。
果物がたっぷり贅沢に使われているジャムは絶品。さすが評判のいいジャム!リピートしたくなる味間違いなしです。
喜ばれるお土産ナンバーワンです!
アドレス:30 Rue Grand 68000 Colmar
まとめ、コルマール観光のポイントとおすすめスポット
今回は、『コルマールを旅する!観光ポイントとおすすめスポット』を紹介しました。
コルマールは小さい街なので、街の観光は一日もあれば十分です。パリから日帰りは可能ですが、一泊してせっかくのアルザス地方をもう少し足をのばして堪能することをおすすめします。
季節は、花がきれいな春夏、またはクリスマスマーケットのシーズンがベストです。
2019年のクリスマスマーケットは11月22日から12月29日まで。
くわしくは、こちら