ハーフの小学生がハマる本、今回は『グレッグのダメ日記』を紹介します。
原題は、『Diary of a Wimpy Kid』、フランス語では『Journal d’un dégonflé』。
アメリカの漫画家ジェフ キニーによって書かれた児童書は、全世界で45の言語に翻訳され、シリーズ累計2億部突破の人気の本です。我が家では、日本語とフランス語の言語で読んでいます。
今回は、ハーフの小学生でも楽しめる『グレッグのダメ日記』を紹介します。
■『グレッグのダメ日記』の魅力はどんなところ?
■人気の秘密は?
ハーフの小学生がハマる本『かいけつゾロリ』は、こちら
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『グレッグのダメ日記』の基本情報
『グレッグのダメ日記』は、もともとはインターネットでスタートして、作者のジェフ キニーがグレッグの日記としてブログを更新していました。ブログは、かなりの人気で、2004年にはオンライン版がリリースされ、2007年には書籍が出版されました。2019年11月に最新刊『グレッグのダメ日記 ぶっこわしちゃえ』が発行されました。
『グレッグのダメ日記』はどんな物語?
主人公のグレッグ へフリーは、なんでも日記に書いてしまう男の子。その理由は、将来、自分が有名人になったとき、いろいろと質問に答えるのが面倒だから。日記を見せれば、ばかばかしい質問に答えずにすむから。
グレッグの夢は、
- 『お金持ちになりたい!』
- 『人気者になりたい!』
- 『モテたい!』
そんな野望を持ったグレッグのダメダメな毎日が書かれています。
『グレッグのダメ日記』の魅力
主人公、グレッグのキャラクター
グレッグは、どこにでもいる普通の男の子。ただ、ちょっと弱虫でドジでお調子者だから、家族のこと、友人のこと、学校のことで悩み、いつもドタバタなことに巻き込まれてしまう。
学校で自分がどれだけ人気があるか常に気にしている。いろいろな窮地に立たされ、なんとか解決しようとがんばるが、ふざけてしまったり、失敗したり、行動が裏目に出てしまうことばかり。
それでも、へこたれず、みんなを笑わせるポジティブなグレッグ。
ママから叱られたり、本を読むように言われたり、お兄ちゃんや弟にからかわれたり意地悪をされたり、みんな心当たりがあるような身近なエピソードがたくさん。
登場人物
フランク ヘフリー
グレッグのパパ。南北戦争のミニチュア作りが大好き。ジャンクフードとおかしに目がない。近所の不良少年に頭にきている。
スーザン ヘフリー
グレッグのママ。とても愛情深く、ときは過保護になってしまうことも。末っ子マニーを甘やかしている。ときどき、とんでもない提案をしてグレッグたちを困らせることがある。
ロドリック ヘフリー
グレッグの兄。いつもグレッグにいたずらを仕掛けている。朝に弱く、反抗的な態度をとっている。『LödedDiper』と呼ばれるベビメタバンドでドラムを担当している。
マニー ヘフリー
グレッグの弟。パパとママに甘やかされている末っ子。わがままでやりたい放題。ずる賢いところもあり、ちゃっかりしている幼稚園児。
ロウリー ジェファーソン
グレッグの親友。お坊ちゃん。かなり変わったところのある男の子。ちょっとぬけていて天然なところがある。
フレグリー
グレッグの近所の友だち。かなりの奇人変人。鼻くそを人につけたりする。
『グレッグのダメ日記』シリーズ
- 2008年5月、グレッグのダメ日記
- 2008年9月、ボクの日記があぶない!
- 2009年4月、もう、がまんできない!
- 2009年11月、あ〜あ、どうしてこうなるの!?
- 2010年11月、なんとか、やっていくよ
- 2011年11月、どうかしてるよ!
- 2012年11月、どんどん、ひどくなるよ
- 2013年11月、わけがわからないよ!
- 2014年11月、とんでもないよ
- 2015年11月、やっぱり、むいてないよ
- 2016年11月、いちかばちか、やるしかないね!
- 2017年11月、にげだしたいよ!
- 2018年11月、さすがに、へとへとだよ
- 2019年11月、ぶっこわしちゃえ
『グレッグのダメ日記』人気の秘密
マンガのような挿絵
作者のジェフ キニーは、漫画家。作中でグレッグもマンガを描いたりして、ユニークな挿絵になっている。
ところどころに、マンガチックな絵が描かれていて、お話と絵が同時に進んでいる。
読みやすい文章
難しい漢字には振り仮名がふってあり、漢字が苦手でも読みやすい。
グレッグの行動や考えに、共感できるできごとが多く、難しく考えずにスラスラ読めてしまうのが魅力の一つ。グレッグは、単なる『よい子』ではなく、ばかばかしさや、くだらないこと、考えの小さいセコさや出し抜こうというズルさも持っていて、『自分も同じところがある』とか『自分もやってみたいな』と思わせる何かがある。
日本語の翻訳
翻訳は、中井はるのさん。日本語版の人気があるのは、原作が面白いだけでなく、翻訳の良さもポイント。マンガの吹き出しにもあう楽しい語感は読み手の印象に残って、読みやすくしていて、子どもたちが親しみやすいような言葉を選び工夫されている。
『13階だてのツリーハウス』シリーズの翻訳もしている。
まとめ、『グレッグのダメ日記』ハーフの小学生がハマる本
ハーフの小学生がハマる本、『グレッグのダメ日記』を紹介しました。内容はまったく異なりますが『かいけつゾロリ』に通ずる子どもを惹きつけるものがあるのではないかと思います。
『グレッグのダメ日記』も男の子も女の子も楽しめる本です。悩める等身大の少年が、家庭や学校の中で繰り広げられるできごとに巻き込まれたり、巻き起こしたりすることが共感できるのではないかと思います。
そして簡単に読める本ですが、小学校低学年だけでなく、高学年、中学生でもそのときの視点で楽しむことができます。
頭を空っぽにして読めば、きっと大人も笑える本です。