一口にケーキといっても、いろいろな種類があります。パティスリーのショーケースにずらりと並んだケーキはどれもこれも美味しそうなものばかり。どれを選ぼうか迷ってしまいます。
今回はムース系、クリーム系、チョコレート系に種類をわけて、どんなケーキがあるか紹介します。ベルギー、フランスの美味しいスイーツの中から、お好みのケーキを見つけてください!
■ベルギーならではのケーキは?
パティスリーには併設してカフェやサロン ド テ(Salon de thé )があるお店も。旅行中、ケーキを選ぶ場面が幾度かあることと思います。そんなときのために、美味しいケーキをおすすめします。
ベルギー&フランスの美味しいケーキ、タルト編はこちらをどうぞ!
ムース系のケーキ
ムースはフランス語で『泡』。メレンゲや生クリームをベースにフルーツピューレやチョコレートを加えて作るケーキ。クリーム系よりも軽くゼラチンを使ったものはやや弾力があります。
シャルロット オ フレーズ(Charlotte aux fraises)
ブドワー(Boudoirs)というビスキュイでまわりを囲み、甘酸っぱいいちごのムースが入ったケーキ。いちごがたっぷりデコレーションされていて、見た目もとてもかわいい!ビスキュイのまわりをリボンで結んで『帽子』の形に見立てています。
ムース オ フランボワーズ(Gâteau-mousse aux framboises)
ラズベリーのムースケーキです。色鮮やかなフランボワーズはスイーツとの相性がよく、どこのパティスリーにもある定番のケーキ。甘酸っぱいフランボワーズのピューレは大人の味です。
クリーム系のケーキ
フランスやベルギーのケーキに使われるクリームは、しっかり味わえるバタークリームやカスタードクリームが多いです。日本のケーキのように、甘さ控えめなんてケーキはなく、ボリュームもあるので別腹にはならないかも。
パリブレスト(Paris-Brest)
自転車の車輪をイメージして作られたパリブレストは、リング状のシュー生地のあいだにプラリネクリームやカラメルクリームなどをサンドしたケーキ。
ミルフィーユ(Mille feuille)
サクサクの3層のパイ生地のあいだにカスタードクリームを挟んだものがスタンダード。中には、バタークリーム、生クリームをアレンジしたものも。表面には粉砂糖がかけられていて、雪のケーキのよう。
ミルフィーユ・オ・フレーズ(Mille feuille aux fraises)はクリームにいちごが挟まれていています。
フレジェ(Fraisier)
いちごの美味しいシーズンになるとショーケースに並ぶケーキです。見た目は、フランス風ショートケーキ。しかし、生地はアーモンドパウダーが入ったしっとりリッチなタイプで、バタークリーム、カスタードクリームを使っています。ショートケーキだと思って食べると違いにおどろくかも!
おまけ、ブッシュ ド ノエル(Bûche de Noël)
クリスマスシーズンになると、どこのパティスリーのショーウィンドーにも並ぶブッシュ ド ノエル。ロールケーキを薪のようにカカオパウダーで茶色に色付けしたクリームでデコレーションしてあります。季節限定だからこそ、味わってみたいケーキです。
チョコレート系のケーキ
チョコレートの美味しさを知り尽くしているショコラティエが作るチョコレートケーキは絶品です。ベルギーで食べるチョコレートケーキにハズレなし!です。
ガトー オ ショコラ(Gâteau au chocolat)
溶かしたチョコレートを混ぜて焼いたケーキの総称。
主にダークチョコレートが使われ、しっかり焼かれたものでも、中がしっとり柔らかいものもあります。
フォンダン オ ショコラ(Fondant au chocolat)は中がトロっとして溶けたチョコレートが入っています。
モエルー オ ショコラ(Moelleux au chocolat)も中が柔らかいチョコレートケーキです。
ミロワール・オ・ショコラ(Miroir au chocolat)
ケーキの表面を鏡のような艶々のチョコレートがグラサージュされています。中はプラリネやムースショコラが使われていたり、ムースショコラの中にフランボワーズのピュレのクリームが入っていたり、アレンジはいろいろ。チョコレートをたっぷり味わえるケーキ。
オペラ(Opera)
パリのオペラ座にちなんだケーキ。アーモンド入りのビスキュイ・ジョコンド生地にコーヒー味のバタークリーム、ガナッシュを重ね合わせて層を作り、トップにはチョコレートのグラサージュ。コーヒーの風味と濃厚なチョコレートを楽しむ大人のケーキ。
ベルギーの伝統菓子・ケーキ
昔から多くの人に愛されているベルギーの伝統的なケーキは3種類あります。
ミゼラブル(Misérable)
アーモンドパウダーを加えたスポンジ生地のあいだに、バニラ風味のバタークリームをはさんだケーキ。何層かになっていて、口当たりの軽いスポンジ生地と濃厚なバタークリームが絶妙なバランスで美味しさを引き立てています。
ジャヴァネ(Javanais)
ビスキュイ・ジャヴァネとよばれるアーモンドの薄く両面を焼かれた生地にコーヒー風味のバタークリームを何層も重ねたケーキです。トップにはチョコレートのグラサージュがかかっていて一見、チョコレートケーキ?と思うかもしれませんが、風味はコーヒーです。
見た目はフランスのケーキ、オペラ(Opera)に似ていますが、まったくの別物です。
メルべイユ(Merveilleux)
ベルギー、北フランスの伝統的なスイーツ。
メレンゲにホイップクリームを重ね、削ったチョコレートやナッツをまぶして包んであります。ふわっとした軽い口どけが特徴。
フランス、ベルギーの美味しいケーキのまとめ
お隣の国フランスの美味しいケーキがベルギーでも食べられるのは幸せですね。
その中でも、ベルギーに来たときに食べてもらいたいのが、
ヴィタメール(Wittamer)フォレ ノアール(Forêt noire)
チョコレートムースとフレッシュクリームを包んだミルクチョコレートの美味しさは感動的です。
ベルギーの伝統的なケーキなら、
ミゼラブル(Misérable)
メルべイユ(Merveilleux)
気軽に食べられます。
いろいろ食べたいときは、小さなケーキ、プチフール(Petit four)がおすすめです。