子どもたちが楽しみにしているフランスのテレビ番組『Le Meilleur Pâtissier(ル メイユー パティシエ)』。
素人参加型のケーキ作りにチャレンジする企画で、毎年秋に放送される番組です。
毎週1回、9月から約3か月かけて放送され、スイーツを作る中でいろいろなドラマも生まれ、名誉とプライドをかけて戦う姿に、子どもたちは夢中になっています。
■『ル メイユー パティシエ』の魅力は?
■シーズン8の見どころは?
今回は、ベルギーの子どもたちにも人気の『ル メイユー パティシエ』の魅力についてお伝えします!
『ル メイユー パティシエ』ってどんな番組?
番組の内容
2019年は、シーズン8
お菓子作りに自信のある選ばれし14名の挑戦者が、さまざまなテーマにそって腕を競い合います。
ケーキの味だけでなく、創造性やデザインも含め出来栄えも重要ポイント。難しいテーマも制限時間内で完成させなければならないため、アイディアと計画性も必要。
参加している14人は、個性的なキャラクターが多いのも魅力のひとつ。怒ったり、失敗したり、笑ったり、泣いたり、喜怒哀楽をめいっぱい出して、ケーキを完成させます。
お互いにライバルでありながら、助け合ったり、励ましあったりして、一つの目標に向かう同志として連帯感が生まれ、そんな人間模様が見られるところも見どころです。
撮影場所
1820年代に建てられた『Le château de Groussay』。
パリの西、モンフォールラモーリー市にあるグラッセイ城が会場になったのは、今回で6回目。
広大で自然豊かなお城の敷地内に作られた特設キッチンで、戦いは繰り広げられます。
出演者
審査員
シリル リニャック(Cyril Lignac)・・・シェフ、パティシエ、42歳
一見、厳しく見えるけど、ケーキを一口試食したときの表情で評価が分かります。眉毛を上げて『なんだこの味?!』みたいな表情を見せておいて、結局、美味しい!!という結果になります。そんな演技が子ども受けがいいところ。
マルコット(Mercotte)・・・料理評論家、ブロガー、77歳
一見、優しそうなおばあちゃん。しかし、なかなか厳しい評価を下すことも。シリルとは息の合ったいいコンビ。
シーズンの中盤から後半には、特別審査員として有名パティシエやパティシエールがゲストに呼ばれます。
司会
ジュリア ヴィニャリ(Julia Vignali)・・・女優、天気予報士、44歳
司会進行は、セクシーで美人なジュリア。いかにもケーキ作りが苦手そう・・・
『ル メイユー パティシエ』の魅力
120分番組で全12回
1回から11回まで毎回一人が脱落して、勝ち抜いた3人でファイナルを戦います。
ケーキの審査ごとに、最優秀賞としてタブリエ ブルー(Tablier bleu、青いエプロン)が与えられます。
シーズン8の見どころ
シーズン8の挑戦者は、14名
女性8名、男性6名
17歳の学生から54歳まで、フランスだけでなくスイス、ベルギー、イスラエルから、さまざまの職業の人たちが集まりました。
エピソード1から最終エピソード12まで毎回テーマがあり、その中で『シリルからの課題』『マルコットのテクニックチェック』『クリエイティブ』の3つのケーキ作りがあり、それぞれ与えられた課題に取り組みます。
最終エピソード12のテーマは、『Le carnaval des gâteaux』
『シリルからの課題』は、レモンのデザート。シンプルなレモンを特別なスイーツに仕上げなくてはなりません。誰もがどんな味か知っているケーキだからこそ、工夫を凝らす必要があります。毎年、冬の終わりにフランス南部のマントン市はレモン祭りのパレードがあります。3人の優勝候補者は、レモンにスポットライトを当てて、審査員に色と味のカーニバルを提案します。
『マルコットのテクニックチェック』は、5段重ねのイタリアンケーキとアルルカンの帽子とアイマスクをイメージしたチョコレートの装飾の課題です。アルルカンの帽子はホワイトチョコをベースにして、赤や青、緑、茶色のチョコレートをくっつけなければなりません。チョコの総重量は2キロ。これだけ手間のかかることを時間内に収めるのは過酷な挑戦でした。
『クリエイティブ』は、ファイナルではいつも大がかりなケーキ作りになります。今回のテーマはずばり、カーニバル。カーニバルを連想させる特別なデザートを作らなければなりません。
シリルとマルコットだけでなく、有名なフランスのパティシエ、ブノワ ブリン(Benoît Blin)も審査員に加わります。
2019年シーズン8の優勝者は、27歳のフランス人カミーユ(Camille)。
彼女のレシピ本の出版が待ち遠しいです。
おまけ、『ル メイユー パティシエ』スペシャル版
『ル メイユー パティシエ』は、通常のシーズンのほかに、『有名人スペシャル』『ファミリースペシャル』『プロフェッショナルスペシャル』があります。
『プロフェッショナルスペシャル』は、3人が一つのチームとなって、さまざまな課題に取り組んでいく番組ですが、さすがプロが作り出すケーキやデザートは格別です。作る数が大量だったり、大きさが決められていたり、アマチュアとは比べものにならないほどクオリティが高いです。
2018年と2019年のプロフェッショナルスペシャルで優勝したのが、なんと日本人のチームです。小難しいフランス人パティシエたちを納得させた日本のスイーツは世界レベル間違いなし!美味しさをわかってもらえてうれしかったです。
優勝したのは、パリにあるパティスリー『MORI YOSHIDA』
なんと、2019年11月1日、日本に初出店していました!
『MORI YOSHIDA PARIS』
「渋谷スクランブルスクエア」ショップ&レストラン 1階の東急フードショーエッジ内
アドレス:東京都渋谷区渋谷2-24-1
フランスのテレビ番組『最高のパティシエ』のまとめ
今回は、フランスのテレビ番組『ル メイユー パティシエ』を紹介しました。
よくある料理番組とは違ってただデザートを作るだけでなく、みんなが名誉をかけて真剣に取り組む姿を見ていると応援したくなる番組です。
我が家の子どもたちは、この番組を見てパティシエにあこがれています。作れるのはカップケーキだけですが・・・